2024.09.26
顔も知らない父親への認知請求により、親子関係を証明した事例
依頼者プロフィール
- 男性・30代
- 家族構成:母
ご相談のきっかけ
依頼者は、生まれてから母親一人に育てられ、最近まで自分の父親が誰かも知らない男性でした。母親が風のうわさから父親にあたる人物が大病を患っていると知り、依頼者との親子関係をはっきりさせたいという思いから、母子ふたりで相談に来られました。
当事務所の対応
当事務所としては、まず父親にあたる人物の所在を調べるところから始めました。幸いにも母親と交際していた過去の資料等から父親の所在を知ることができたため、子供にあたる依頼者を申立人として、父親あたる人物を相手方として認知請求調停を申立てました。
認知調停では、相手方が親子関係を否定したため裁判所によるDNA鑑定を利用して依頼者と相手方との親子関係を調査してもらいました。その結果、二人は科学的に親子にあたるという結果を得られ、最終的に相手方が父親であることを認め調停が成立しました。
本件は、父親が高齢となり相続問題も意識した認知請求でしたが、若いカップルの認知問題も多々ご相談をいただいています。親子関係は、長期間にわたりその人を縛り続ける問題となるため、なるべく早い段階できちんと手続きを進めておくことをお勧めします。