公開日:2021.07.17 | 最終更新日:2024.09.24
妻のモラハラはなぜ起きる?原因と治し方を解説
こんにちは!夫婦カウンセラーの横島です。
妻のモラハラに悩んでいる夫は多いです。
妻のモラハラを治そうとして試行錯誤をしても、改善が見られないため夫婦カウンセリングを受けられる方もいらっしゃいます。
夫婦カウンセリングをしていて感じるのは、妻がモラハラをする根本的な原因を見つけられていないということです。根本的な原因が分からなければ、表面的な対応しかできないため、妻の気持ちを逆なでしてしまい、モラハラがエスカレートするケースもあります。
また、妻のモラハラを無くすためには、妻のモラハラを「治す」という意識を無くすことも重要です。
この記事では、分かりやすい表現として「治す」という言葉を使っていますが、治してほしいという思考は相手任せになるため、受け身な姿勢になりがちです。その結果、モラハラを受けたくないから何かをするという行動につながります。
モラハラを治してくれない妻が悪いという被害者意識では、状況は改善しません。治してくれることを期待して待つのではなく、夫側も家族を幸せにするという意識を持って取り組みましょう。
ここでは、妻が夫にモラハラをしてしまう原因と治し方について解説します。
1.妻が夫にモラハラをする原因
妻が夫にモラハラをしてしまう代表的な原因は下記になります。
- 夫を理想の型にはめようとする
- 夫を支配・コントロールしたい
- 妻が抱えている不満が夫へのモラハラになる
モラハラをする妻は、自分の気持ちをうまく言葉や行動にできていない可能性があります。そのため、モラハラをする根本的な原因を見つけるには、妻の言動ではなく、気持ちを考えることが大切です。妻がどのような気持ちでモラハラをしているのかを考えることで、根本的な原因に近付けます。
(1)夫を理想の型にはめようとする
妻が夫にモラハラをする原因のひとつが、妻が理想とする家事や育児に対して夫が答えられないことです。妻は、家事や育児をしていると完璧主義的な思考になり、夫にも自分の理想を押し付けようとします。しかし、夫が理想通りに行動しなかったり、理想に対して理解を示さなかったりするとストレスを感じるようになります。
その結果、夫が理想の型にはまらないストレスと、夫に理想を無理矢理押し付けようとする気持ちによってモラハラにつながるのです。
(2)夫を支配・コントロールしたい
夫を支配したい、自分の思うようにコントロールしたい、という妻の気持ちもモラハラの原因のひとつです。夫婦生活において、夫が妻の言うことに従っていると、妻は夫に言ったことが何でも受け入れられる、許されるといった認識を持つことがあります。
この場合、夫が妻の言うことに従わなかった場合、夫を自分の思い通りに動かしたい気持ちが激化してしまい、モラハラをするという状態につながるのです。
(3)妻が抱えている不満が夫へのモラハラになる
妻が不満を抱えており、その不満を自分のなかで上手く分析できていないときや、言葉でうまく伝えられないときに夫へのモラハラに現れることがあります。
たとえば、家事や育児の大変さを夫にわかってほしいという不満を持っていたら、「お前は
家事を何もやってくれないダメなやつ!」といった表現に置き換わってしまうのです。
この場合、妻は夫に家事を手伝ってほしいとかではなく、ただ大変な状況を分かってほしい、自分をみてほしいという気持ちがかくれている場合もあります。
そのため、妻の言うことに従って家事や育児に参加してもモラハラが無くならないことがあるため注意しましょう。
2.妻のモラハラを治す方法
妻のモラハラは、下記の方法で改善できる可能性があります。
- 妻と話し合いをする
- 妻への態度を振り返り改善する
妻のモラハラを改善するには、夫が妻にアプローチすることも大切な要素となります。妻のモラハラが治るのを待つだけではなく、妻への言動を見直し、改善する努力を忘れないようにしましょう。
また、女性は生理周期や妊娠、更年期などにより精神が揺らぎやすいです。そのため、同じことをしても反応が日によって変わることがあります。
家事を手伝ったとしても、喜んでくれる日もあれば、「私が全然家事やっていないって思ってるってこと?」「家事やってくれるのは良いけど全然ヘタクソ!できてない!」などと言われることもあります。
このように女性の特性があると頭に入れておくことで、暴言をはかれても怒りが軽減するし、心がゆさぶられることもなくなるため、冷静に対処できます。
(1)妻と話し合いをする
妻のモラハラを治すには、まずは話し合いをすることです。モラハラの原因は、各家庭の状況によって異なるため、本人から話を聞くしかありません。話し合いをせずに隠れて対策をしても、機嫌を取っていると判断されて、モラハラがエスカレートするおそれがあります。
また、モラハラをする妻は、根底の部分で、「夫ともっと話をしたい」「家庭に関心を持ってもらいたい」と思っていることが多いです。妻と話し合いをして、考えていることをしっかり聞くことで、モラハラの原因だけでなく、妻の不満が解消されモラハラが改善する可能性もあります。
なお、妻と話し合いをするときは、反論や遮ることをしてはいけません。妻との意見が違ったとしても、一度肯定してから自分の意見を伝えるようにしましょう。
(2)妻への態度を振り返り改善する
妻のモラハラは、夫が態度を改めることで治ることがあります。夫婦生活を過ごすうちに、妻に対する言葉遣いや態度が冷たくなってしまうことが、妻のモラハラの原因になることがあるからです。
下記の項目に該当している人は、妻に対する態度がモラハラの原因になっている可能性があるため確認してみましょう。
- 結婚や子供が生まれても、生活パターンが変わらない
- 家事や育児に関することは妻に任せている
- 妻から話しかけられても適当に聞き流している
- 妻と比べて自分のほうが大変だと思っている
- 育児について勉強したことがない
ただし、妻への態度を改めるときに、妻の言うことをすべて肯定し、受け入れることはお互いのためになりません。自分が頑張ればいいという考えは、問題(妻)と向き合わず、逃げているだけです。
妻からの無茶な要求やわがままを受け入れることは、モラハラを受け入れますといっているようなものです。できることは改め、できないことについては理由を説明して断る勇気を持ちましょう。
3.行動するのがこわいときは夫婦カウンセリングを利用してみる
自分の気持ちを言葉で伝えることが苦手なため、妻のモラハラをひとりで改善する自信がないという人は、夫婦カウンセリングをご利用ください。夫婦カウンセリングでは、モラハラで受けた心の傷をいやし、改善するための方法を一緒に導き出していきます。
新小岩法律事務所の夫婦カウンセリングでは、初回30分の無料カウンセリングを実施中です。オンラインも対応可能ですので、ご自宅からでもご利用いただけます。
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