公開日:2021.10.06 | 最終更新日:2024.09.24
モラハラ夫の特徴と行動例!モラハラへの対処方法も解説
「モラハラ」という言葉は、ニュースやメディアなどさまざまな場所でよく見かけます。
モラハラを受け続けていれば精神的に追い詰められてしまい、心の病などにつながるおそれがあるため、早めの対処が必要です。
しかし、カウンセリングをしていると、自分自身が夫からモラハラを受けていても、自覚をしていない人が以外に多いです。また、モラハラ被害を受け続けてしまい、それが普通だと思っている人も少なくありません。
では、どのような行為がモラハラに該当するのでしょうか?
この記事ではモラハラ夫の特徴やモラハラへの対処方法を紹介するので、夫との良好な夫婦関係をつくる手助けとなれば幸いです。
1.モラハラとは?
モラハラは、「モラル=倫理・道徳」と「ハラスメント=嫌がらせ」が組み合わさった言葉です。DV(ドメスティックバイオレンス)の一種になり、とくに精神面への嫌がらせのことを指します。
下記は、モラハラの具体的な事例です。
- 考えや言葉を否定する
- 長時間の説教をする
- 話しかけても対し無反応
- 侮辱することを言う
- 束縛して行動を制限する
など…
モラハラは、暴力や暴言といったDVと違い表に出にくいため、第三者が発見しづらいという特徴があります。さらにモラハラを受けている自覚がない人もいて、対策が遅れてしまうケースが少なくありません。
また、モラハラを受け続けていると、うつ病や適応障害、PTSDなど心の病を患ってしまうおそれがあります。そのため、モラハラかどうかがわからなくても、パートナーの言動が威圧的、夫婦間で上下関係を感じるといったことがあれば、早めの対策が必要です。
(1)夫婦喧嘩とモラハラの違い
モラハラと夫婦喧嘩の決定的な違いは、夫婦間の関係です。
夫婦喧嘩はお互いが対等な立場で意見を交わすのに対し、モラハラは夫婦間で上下関係があり、どちらかが一方的に上の立場からものを言ってきます。
たとえば、子供の教育方針に対し夫婦の考え方が違うのであれば、互いに意見を出し合い納得できる着地点を見つける必要があります。しかし、自分の意見は全て否定されて、パートナーの意見ばかりを押し付けられているようなら、モラハラを受けている可能性が高いです。
2.モラハラ夫の特徴
下記は、モラハラ夫が妻に対して行う代表的な言動です。
【モラハラ夫の特徴的な行動例】
- 長時間の説教をする
- 妻の行動を監視する
- 妻が夫婦以外の人と付き合うことを禁止する
- 妻の考えや意見を否定する
- 自分が悪いことをでも謝らない
- 何を言っても無視して口をきかない
- 人の前でバカにしたり、命令するような口調でものを言ったりする
- 外で働くなと言ったり、仕事を辞めさせたりする
モラハラ夫が妻に対してモラハラをするときは、妻を自分より弱い立場にして支配したいという思考が働いています。その結果、モラハラ夫の要求は、整合性がとれないことや非倫理的になる傾向が強いです。さらに、それができなければ責められるため、被害を受けている側は精神的に追い詰められていくのです。
3.モラハラ夫になりやすい人
夫の言動に違和感があってもモラハラかどうかを断定しにくい場合、下記の要素があるかどうかを確認しましょう。該当する項目が多いほど、将来的にモラハラ夫になってしまうおそれがあります。
【モラハラ夫になりやすい人】
- 自分自身に自信がない
- 孤独感が強い
- 人当たりがいい
- 妻に対して束縛が激しい
- モラハラが常態化している環境で育った
- 職場で強いストレスを受けている
- 被害者意識がある
- 感情表現が苦手
- 自己中心的な性格
- 自分のルールにこだわりがある
モラハラ夫は、人当たりがいいため、結婚したり一緒に暮らしたりすることで初めて発覚するということも多いです。もし、結婚してからモラハラに近い言動を起こし始めた場合、放置すればエスカレートする可能性が高いため、早めに対処する必要があります。
モラハラ夫の原因と対処方については下記の記事もご覧ください。
(1)モラハラ夫は妻に甘えている
モラハラ夫が妻に対してモラハラをする理由のひとつが、妻に対する信頼と甘えです。
モラハラ夫になりやすい人は、仕事でストレスが溜まっても、相談する人や発散できる場所がなく、その感情の捌け口として妻に矛先を向けてしまう傾向があります。
もちろん、仕事の愚痴を聞くことや話し相手になることはストレス発散のために大切です。しかし、モラハラ夫の場合、妻に対してモラハラ行為をすることでストレスを発散させることがあるのです。
一度モラハラ行為を受け入れてしまうと、妻に対して、何を言っても許してくれる、いうことを聞いてくれるという認識を持ってしまい、モラハラがエスカレートするおそれがあります。
そのため、夫から自分にはできないようなわがままを要求されたらNOと言い、相手からの精神的暴力を受け入れないという意思表示をしましょう。
なお、日常的にモラハラを受けていると、当事者同士では脅しをされていることや悪循環に嵌まっていることに気づけない場合も多いです。
もし、夫の要求に対してNOと伝えられないときはカウンセラーに相談してみましょう。
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4.夫からのモラハラは真に受けず反応しない
夫のモラハラ行為は相手にしないのが一番効果的です。
夫のモラハラ行為に反応すれば、「こうすれば妻が反応してくれる」「思い通りに支配できる」と思わせてしまうので、エスカレートするおそれがあります。
一方、モラハラ行為を無視すれば、妻を手中に入れるにはモラハラ以外のアプローチをしたほうが良いと気づくため、収束する可能性が高いです。
また、夫からのモラハラ行為に対し怒りで返しても、理屈の通用しない相手のため理不尽な暴言が返ってくるだけで喧嘩を買うだけ無駄です。
暴言に暴言で返すのではなく、「夫は職場でストレスが溜まっているんだな」「子どもの頃の家庭環境に問題があったのかな」などと夫がモラハラをする原因を冷静に分析し、暴言を受け流すようにしましょう。
(1)物理的に距離を置くことも大切
夫の言動がモラハラかどうか判断できないときは、思い切って別居をしてみることもおすすめです。モラハラが常態化している環境にいると、異常性に気付けなくなってしまうからです。
一度、夫と距離を開けてみることで、今までの生活を客観的に見ることができるため、モラハラを受けていたかどうかの判断がつきやすくなります。
また、別居をすることで夫側も妻の大切さに気付き、何かあれば離れていってしまうという恐怖感が出てくるため、態度を改めるきっかけになる可能性があります。
5.夫婦カウンセリングに相談
夫の言動に違和感があるけれどモラハラかどうか判断できないときは、夫婦カウンセリングを利用しましょう。夫婦カウンセリングでは、夫婦問題に特化したカウンセラーがお話しを伺い、夫婦関係を改善するために必要なことを一緒に考えていきます。
新小岩法律事務所では、初回20分無料で夫婦カウンセリングを行っています。
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